1. はじめに
Vtuber活動を始めて、4周年を迎えました。
この4年間という時間の中で、これまで抽象的であった自身の活動の輪郭が、ようやく一つの形として言語化できる段階に至りました。
今回は、その成果物である思想体系「羅針盤の結晶体」と、4周年を機に刷新した自身の在り方について、自分なりに整理した内容として書き留めておこうと思います。
2. 「時の行き交い」が描く風景
4年前の活動当初から、私は「時の行き交い」という名を掲げてきました。しかし、その抽象性から「よく分からない」と感じる方が大半であっただろうと感じています。
「羅針盤の結晶体」を構築した最も大きな動機は、この「時の行き交いとは、一体何を目指しているのか」という問いに、私自身が明確な輪郭を与えるためでした。これがあるとないとでは、私がどういった目線で活動に時間を注いでいるのか、客観的に見た時に一本の串が通らないと感じていたからです。
今回、その描く風景を「羅針盤の結晶体」として共有することで、私自身の活動への理解を深める一助となれば幸いです。
3. 4年間の航海の果てに得た「宝」
動画の最後で、活動4年時点での登録者数が37名であることに触れました。
「もし成功していたら、この結晶体は作られなかっただろう」と。
この「日の当たらない航海」があったからこそ得られた最大の「宝」は、「在り方という自身の柱」です。
これが全てに帰結すると感じています。なぜならば、これがあるとないとでは、これから5年目以降も活動するにあたり、「本当に何年も続ける意義はあるのか」という自問自答が、年を重ねるごとに重い課題としてのしかかって来るであろう未来が見えていたからです。
今回、そもそもの在り方を言語化でき、活動の姿勢を再確認し、そして目指す姿と違和感なく繋がった。この事実こそが、何よりも霧が晴れ、未来を明るくする瞬間でした。
4. 制約の解消と、これからの航路
4周年を機に、自身のキャッチコピーを刷新しました。
『技術で寄り添い航路を拓く 村の思想家が始める世界線航海士』
これは、これからの「時の行き交い」を持続可能な形で目指すうえで、「私の本当」により近い表現方法を正直に開示し、共に歩む「群賢」にとって必要な判断材料を揃える、という意志の表れです。
これまで私は活動において、「自分の美学を信じ、魂を差し出してまでの行動は行わない」という理念のもと、感覚値的な安全圏に留まる選択をしてきた面があったと感じています。
しかし、自身の「在り方」が言語化されたことで、行動の是非を擦り合わせる「ものさし」が手に入りました。これにより、自分を見失わずに行動できる範囲を広げることができる。外海に出ていっても、確かな自分という港に戻ってくることができるようになった。
「制約は解消された」というのは、そういった意味合いです。今後は、これまで踏み込むことのなかった領域へも、航路を拓いていけたらと考えています。
5. さいごに
4年間の活動は、一つの重たい言語化の作業が終わり、新たな始まりの時を迎えたように感じます。
私の描く風景に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ動画をご覧いただけると幸いです。
この想いが、何処かの賢者へと届くことを願って。