【振り返り】3周年記念イベントから1年、出し切った先に見えた「これからの航路」

活動報告

1. 前置き:なぜ今、3周年を振り返るのか

活動4周年にあたり、ふと過去のブログを見返していたら、2年前のイベント後は丁寧にレポートを残していることに気が付きました。それに比べて、昨年の3周年イベントについては、深く書き残していませんでした。

あの大きなイベントをそのままスルーして4年目の話に触れるのは、過去の自分に申し訳が立たないなと感じ、筆を執ることにしました。

1年という時間が経ち、忘れている部分もあるからこそ、より心に強く残っている部分について、端的に触れられる良い機会なのかもしれません。未来の自分に過度なプレッシャーを与えないようにと、当時は敢えて深く残さなかったのかもしれない、と今になっては感じます。

これは、3周年記念イベントという大きな航海の、1年越しの「航海日誌」のようなものです。

2. イベントを「出し切る」必要があった理由

2-1. 根底にあった、ひとつの「問い」

今だから話せることですが、あのイベントの企画の根底には、ある出来事がありました。それは、この活動を通じ、とある交友のあった方とのやり取りの中で、「自分は軽く見られているのではないか」と感じてしまい、ショックを受けたという経験です。

もちろん、私自身の活動が抽象的で、点在的な様式になることへの自覚はありました。しかし、一定の交流があってもなお、自身の活動への他者からの見え方で明確に乖離を感じた状況は、心情的にそのままにはしておけませんでした。

また、2年前のイベントには私自身、課題を感じていた点もあり、それを私の現在地として受け取られるのは本位ではない、という想いもありました。

2-2. 企画に込めた3つの設計要素

そこで、3周年記念イベントの企画には、根底の設計要素として以下の3点を組み込みました。

1.できることは出し切って、最良のイベントとする
2.2年前のイベントで課題として残った点を解消する
3.自身であるからこそできる、容易な模倣は困難なイベントとする

あのイベントは、ただの記念行事ではなく、私にとっての「これが今の私です」というひとつの「答え」を示す場でもありました。

3. 出し切った先に見えた「現在地」と「課題」

3-1. 規模の限界と、持続可能性という新たな壁

イベントは、自分でも満足のいく、大成功と言える結果になりました。しかし同時に、「限界」が見えた点もあります。

声をかけられる関係値のクリエイターの方には、ほぼお声がけをしました。つまり、仮に1、2年経っても、このイベントの規模を大幅に上げることは難しい。そう感じた時、進化のないイベントを繰り返す意義は高くないな、と思いました。

規模が限界なのであれば、次は主催者としての「負荷」を下げる必要があります。私の担当箇所は代役が効かず、フルスクラッチのイベントは無視できない重たさが伴います。

よりコンパクトでも、趣旨に沿ったイベントを「持続可能」な形で実現するには、ソニリア、あるいは「時の行き交い」としてのフォロワーやチャンネル登録者など、定常的な支持者が必要不可欠です。そのためには、活動頻度の見直しや、新たな同士を探すことも視野に入れなければならない。

この課題に気づいたからこそ、4周年を迎えるにあたり、「自身が何者で、今後何をしたいのか」を今一度整理する必要があると感じ、今回の「羅針盤の結晶体」の言語化へと繋がりました。

3-2. 当日を省みて思う、2つの後悔

今でも覚えている当日の課題が2つあります。

1つは、時間管理です。スケジュール的に、1イベント内で実施するには限界の尺でした。特に、私の準備時間が発生するパートでは、明確に休憩時間を設けるべきだったと感じています。

もう1つは、会場の広さ(座席数)です。拡張できる設計にしておくべきでした。この点は私自身も懸念していた事項の1つだったのですが、メンバーからの「まぁ大丈夫でしょう」という言葉を前に、自分のリスクケアの姿勢を保てなかったことに、若干の後悔を感じています。

自分の直観で抱いた懸念には、きちんと向き合っておくことの大切さを改めて学びました。

4. 「人」との関わりで得た、確かな手応え

4-1. メンバーと「一緒に作り上げる」ということ

イベントメンバーの皆さんは本当に優しい方々で、非常に助けられました。ただ、それに甘えてはいけないという気持ちも常にありました。

2年前の反省から、今回はメンバー一人ひとりを尊重し、協力いただける範囲でお願いをしつつ、それを柔軟にイベント自体に反映させることで、「一緒に作り上げる」ということを特に意識しました。
特に運営チームとは密にコミュニケーションを取り、「言わなくてもわかってくれるだろう」という姿勢を戒めた結果、大きな問題もなく運営できたことは、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

4-2. 来場者の方々と感じた「一体感」

発表会形式は、どうしても来場者にとっては受動的になりがちで、退屈させてしまうのではないかという心苦しさがありました。

そこで今回はアンケートを活用し、会場の皆さんの声を反映させる試みを取り入れました。これによって、2年前以上に場の一体感を表現できたと感じています。また、イベントメンバーのご友人が応援に駆けつけている姿をお見かけした時は、人の繋がりの温かさを感じ、イベントを開いて良かったと心から思いました。

5. まとめ:4周年に向けて

3周年記念イベントは、「想いが交差し創る喜びを育む」という「時の行き交い」としての活動を続ける上で、「これで良いんだ」と強く感じさせてくれた、とても大きな出来事でした。

あのイベントで得られた最大の主催者冥利に尽きる点は、主催者、メンバー、来場者の三方にとって良い場であったと、その場の空気から感じられたこと。そして、イベントを通じて知り合ったクリエイターさん同士が、その後も交流されている光景を見かけた時の、あの嬉しい気持ちです。

これからの航海では、あの時感じた「時の行き交い」が生まれる空間を、どうすれば特定の誰かに負荷が集中せず、持続可能な形で実現できるのか。そういった視点を持ちながら、発展していく未来を迎えられればと思います。

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